
岡山には雄町がある
岡山市中区雄町で栽培がはじまったことを名前のルーツに持つ、最古の酒米、雄町。今でも岡山県は全国生産量の約95%を占める最大産地です。その人気は全国の酒蔵が雄町を求めて、岡山を訪れるほど。そして、オマチストと呼ばれる雄町の日本酒愛好家が大勢います。
それでも岡山における雄町の知名度は高くありません。日本酒好きでない限り、雄町について、名前すら認知されていないのです。岡山市に生まれた私ですら、それは何度も通り過ぎていた「ただの田んぼ」でした。
しかし、辻本店で酒造りに携わり、田んぼに足を運ぶようになり、その異質さに大きな驚きを覚えました。収穫時期の雄町はあらゆる方向になぎ倒れており、まるで台風でも過ぎたような様相をしていました。生産者さんは「毎年こんなもんじゃ」と笑っていました。遺伝子改良をしてない原種であるゆえ、高すぎる身長と重みに自らを支えることができないのです。だから雄町は育てるのに苦労する、だからお酒は自然で野性味ある味になるのです。
稲刈りの前に降った雨は稲を濡らし、光が乱反射していました。Ryokのラベルもまた、ありのままで多層的な味わいを雄町のカラフルな田んぼに重ねて表現できるように、という想いを込めてデザインしました。
「美しい雄町の田んぼ」からできるお酒を岡山の人にこそ、味わってほしいです。


Ryokの精米歩合
お米は磨けば磨くほど、外側のタンパク質や脂質などの成分が除去され、お酒の味はきれいに、洗練されていきます。「精米歩合」とはお米を中心の何%まで残したかという指標になります。一般的に精米歩合が低いお酒ほど高価で、特に精米歩合50%以下の日本酒を大吟醸と呼び、高級酒のカテゴリーになります。
Ryokの精米歩合は70%。さらに、お米の等級は規格外を使用しています。これには理由があります。雄町のような栽培が難しい品種を扱う以上、どんなに一生懸命育てても、規格外は一定確率で発生します。Ryokが目指したのは、あくまでリアルな自然の美しさ。磨きが少ないことで出る味わいを雑味としてではなく、多層的として捉えることにしました。麹、酵母、発酵、そして私たちの酒造りによって、日本酒としてのバランスが崩れることなく、味に奥行きをもたらすポジティブな要素として苦味や酸味を表現できると考えたからです。
そして何よりも、Ryokは生活の中で輝くお酒です。特上のお米を集めた最高級の大吟醸ではなく、ちょっとだけハレの日にしたい、そんなときに飲んでほしいお酒なのです。
御前酒蔵元 株式会社 辻本店
〒717-0013 岡山県真庭市勝山116
TEL:0867-44-3155
お酒は20歳になってから。飲酒運転は絶対にやめましょう。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に
悪影響を与えるおそれがあります。
© TSUJI HONTEN All Rights Reserved.



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